
大国がウクライナに命令する時代は終わった=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がミュンヘン安全保障会議での記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「戦争は米国で起きているのではないし、幸いなことに、EUで起きているのでもないが、しかし、残念ながら、戦争はウクライナで生じているのだ。そのため、ウクライナこそが、交渉の席に誰が着くのかを決めねばならない。その事において、私たちの立場が主要でなければならない」と発言した。
また同氏は、和平交渉には欧州のリーダーたちが参加せねばならないと強調した。
同氏は、「欧州の(編集注:交渉の場での)声がそのようなレベルで聞かれなければならない。米国は私たちの主要な戦略的パートナーだが、欧州連合(EU)もまた非常に重要なパートナーだ。EUのリーダーたちは非常に多く助けてくれた。そのため、私たちは、欧州と一緒に進まねばならない」と発言した。
さらに同氏は、大国がウクライナに命令する時代は終わったと強調した。
その際同氏は、「私は、長年そうだったような『明日はそこだ、ウクライナはそこに座るのだ』というようなこと(アプローチ)には今後はならないということに、皆が慣れるべきだと思っている。私たちは、偉大であり、私たちがあなた方にどこへ向かうかを伝えるのだ…。私たちがあなた方をどこで待っているかについて読むことになる。おそらく、これは真剣な話ではない。ただ、私はそのように感じている」と発言した。
その文脈で同氏は、サウジアラビアにおけるあり得る会談のフォーマットについての連絡は一切入ってきていないとし、「私は何も見ていないし、会談のための招待も一切見ていない」と発言した。
これに先立ち、サウジアラビア外務省は、自国領でトランプ大統領とロシアのプーチン氏の会談を受け入れる準備があると表明していた。