
勝利がどのようなものになるかは、ウクライナ次第=ケロッグ米特別代表
ウクルインフォルム
米国のケロッグ・ウクライナ・ロシア問題特別代表15日、現在のウクライナの勝利がどのようなものとなるかはウクライナにとっての問題であると述べつつ、他方で何よりもまず戦闘を止めなければならないと主張した。
ケロッグ特別代表がミュンヘン安全保障会議のディスカッション時に発言した。ウクルンフォルムの特派員が伝えた。
ケロッグ氏は、質問に対して、「勝利とはどのようなものか? あなた方はその質問を自分に対してすべきだと思う。それはウクライナにとっての問題だ。なぜなら、あなた方は自分の場所を巡って戦っているのだから」と返答した。
同氏はその際、ウクライナ人は勇敢に戦っており、彼らが払わざるを得なかった犠牲は甚大だと述べた。また同氏は、自身はウクライナ東部ハルキウ州イジュームなどの町を訪れた際に自分の目でそれを見たと発言した。
同時に同氏は、平和実現のための最優先課題は戦闘の停止だとし、その際同氏はそれを戦争での負傷と比較し、「まず出血を止め、それから治療せねばならない」と形容した。
さらに同氏は、平和的情勢解決のプロセスは長期的展望で見るべきだと指摘した。その際同氏は、コンラート・アデナウアー西ドイツ当時首相はドイツの統一を望んでいたが、それが実現したのは時間が経ってからだったと述べた。また同氏は、被占領化にあったバルト諸国の経験を喚起し、米国はバルト諸国のソ連への帰属を決して承認しなかったと伝えた。
そして同氏は、最後にウクライナは主権のある安定し、繁栄した国家でなければならないと強調した。