
交渉人としてのトランプ氏を過小評価すべきでない=ストゥブ・フィンランド大統領
ウクルインフォルム
フィンランドのストゥブ大統領は16日、欧州は言葉から行動へと移行した上で、自らの防衛を強化し、どのような「付加価値」を米国のために生み出し得るかを示さねばならないと発言した。
ストゥブ大統領がミュンヘン安全保障会議のパネルディスカッションの際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ストゥブ氏は、「欧州は話すのを減らして、より多く行動すべきである。私たちは、米国人たちが話していることに耳を傾けねばならない。第一に、(編集注:欧州は)多くの責任を負うべきだ。第二に、私たちの防衛を強化せねばならないし、欧州はどのような付加価値を米国に対して与えることができるかについて考えねばならない」と発言した。
また同氏は、米国が欧州が自分にとってどのように有益かを理解したら、欧州は和平交渉における完全な参加者となるだろうと指摘した。
その他同氏は、「交渉人としてのトランプ氏を過小評価すべきではない。私は、プーチンは戸惑っており、そこから出てくるかもしれないことを恐れておりと心から信じているし、その意味で、それは良いアシストであり、今ボールはここ、私たちの側、欧州にあるのだ」と発言した。
そして同氏は、2月17日にマクロン仏大統領の招待でパリにて開催される欧州首脳会議は、欧州が共通の立場を作り出すのに役立つだろうとの期待を表明した。
同氏は、「明日、『ワイマール++』首脳会議が開催されるが、欧州の人々が話すことは良いことだし、英国やEU加盟国でない国々がその対話の一部となることも当然良いことだ。しかしながら、EU加盟国のレベルで単一の立場を有すことが非常に有益だろう」と強調した。
これに先立ち、マクロン仏大統領は、欧州の状況を協議するために17日、パリへと欧州の首脳たちを招待していた。
写真:ゲッティ