
ウクライナはサウジでの米露交渉結果を認めない=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が訪問先のアブダビからのオンライン記者会見の際にウクルインフォルムの記者からの質問に答える形で発言した。
ゼレンシキー氏は、ウクライナはサウジアラビアにおけるウクライナ抜きで生じる交渉の結果は一切認めないと発言した。
ゼレンシキー氏は、「ウクライナは参加しない。ウクライナはそのことについて何も知らなかった。そして、ウクライナはウクライナ抜きでウクライナに関して行われる交渉はいかなるものも、結果のないものとして評価する。私たちは、私たち抜きで私たちに関するあらゆるもの、ないしは合意は認めることができない。そして、私たちは、そのような合意を認めない。おそらく、そこには二国間の議題があるのだろう。もし彼らに二国間問題があるのなら、米国にそれを行う権利はある。正直なところ、彼らはこれまでもそれについて話していた。今になって表立って話しているだけだ。当時はそれは、戦時下に侵略国と話すという悪い素行だったのだろう」と発言した。
さらに同氏は、ウクライナ代表団はサウジアラビアを公式訪問すると改めて発言した。
同氏は、「私たちに関して言うと、私たちはアラブ首長国連邦とサウジアラビアを公式訪問する。記者も皆、『公式訪問』のステータスは1日前や3日前に受け取るものでないことを理解している。単にそれは不可能だ。私は、戦時下に多くの様々な訪問を行ってきたが、これは公式(訪問)のステータスだ。関連の文書などを準備せねばならない。そのため、米露代表者のレベルでサウジアラビアで起きていることとは何の関係もない。当然、私は、サウジアラビアを訪れた時に、同国のムハンマド皇太子にそのことについて何を知っているか質問する。単に興味深い」と発言した。
なお、18日、ロシア・ウクライナ戦争の終結に関する合意の可能性や将来のトランプ米大統領とロシアの独裁者プーチンの会談の準備を協議するために、米露政権高官がサウジアラビアで会談することが判明している。
16、17日、ゼレンシキー大統領はアラブ首長国連邦のリヤドを訪問している。その後ゼレンシキー氏は、サウジアラビアとトルコを訪問すると発言している。
写真:大統領府