
欧州等の政治家、ゼレンシキー宇大統領への支持表明
ドイツのショルツ首相は、「ゼレンシキー大統領の民主的正統性を否定するのは極めて正しくなく、危険だ。真実は、ヴォロディーミル・ゼレンシキー氏はウクライナ国家首長として選出されたという点にある。戦時下に次期選挙が実施できないというのはウクライナ憲法と選挙方の要件に適っている。誰も反対のことは主張すべきでない。ウクライナはほぼ3年間毎日、ロシアの無慈悲な侵略戦争から自衛しているのだ」と指摘した。シュピーゲルが報じた。
ベーアボック独外相もまた、トランプ氏の発言にコメントし、「それは全くもって馬鹿げている。ツイッターに素早く書き込むのではなく、現実の世界を見ていたら、残念ながら、欧州にて独裁的条件下に生きざるを得なくなっているのは、ロシアの人々、ベラルーシの人々であることを知っているだろう。私たちは、私たちの民主主義を一緒に守るために、欧州連合(EU)への道筋にある欧州の人々として彼ら(編集注:ウクライナ国民)を支持している」と伝えた。
スウェーデンのクリステション首相は、「ゼレンシキー大統領は民主的手段で選出されている。私は、ウクライナ以上に選挙を望んでいる人は誰もいないと思う。なぜなら、選挙とは、ウクライナに平和が訪れたこと、彼らが自らの国を再び動かすことができることを意味するからだ」と発言した。DWが報じた。
チェコのパヴェル大統領は、Xアカウントにて、「隣国の核保有国の侵略から3年間自衛する国における選挙がどのような価値を持ち得るというのだろうか? 自国の5分の1が被占領下にあり、国全体が毎日攻撃に晒されている中で、どのように選挙を組織するのだろうか? そのような国の大統領を独裁者と呼ぶためには、巨大な冷笑主義を要する」と書き込んだ。
カナダのトルドー首相は、Xアカウントにて、「ウクライナ人は自国の主権の保護、自国のためだけに戦い、命を投げ出しているのではない。彼らはまた、全世界において私たち皆がすでに80年近く安全と平和の中で暮らすことを可能にしている、ルールに基づく国際秩序を守っているのだ」と発言した。
また同氏は、世界における現在の平和、安定、繁栄の時代は、全ての国が隣国の国境を侵さない、隣国へと侵攻しないというルールを守っていることで可能となったのだが、ロシアはそれを数年前に乱暴に破ったと指摘した。
その上で同氏は、「だからこそカナダや私たちの同盟国は、ウラジーミル・プーチンによる国際秩序に対する違法で非倫理的で不正義の侵害に堅固かつ断固に反対しているのだ」と強調した。
その他、ウクライナの「ユナイティド24」メディアは、ストーレ・ノルウェー首相、ストゥブ・フィンランド首相、フレデリクセン・デンマーク首相、スターマー英首相によるゼレンシキー大統領への支持の声を伝えている。
写真:大統領府