ゼレンシキー宇大統領、年内に「公正な平和」を実現するための5つの行動を説明

ゼレンシキー宇大統領、年内に「公正な平和」を実現するための5つの行動を説明

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ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は24日、今年は真の信頼できる平和の始まりの年となるべきだとした上で、それを近付けることのできる5つの行動を説明した。

ゼレンシキー大統領がキーウで開催された首脳会議「サポート・ウクライナ」の開会のスピーチの際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「今年は、真の信頼できる平和の始まりの年となるべきだ。プーチンが私たちにその平和を贈ることはなく、何かの代わりに平和を明け渡すこともない。私たちは、力と賢さと私たちとあなた方のの協力の団結により平和を築かねばならない。平和は、1時間後にただ発表することはできないし、1日後に発表することもできない。今日も明日も明後日もだ。残念ながら、そのような現実がある」と発言した。

同氏はまた、米国のウクライナ・ロシア問題特使のケロッグ氏に対して、ロシアによる過去の全ての停戦のリストを具体的な日付を加えた上で提供したと伝えた。その上で同氏は、「だから、平和は均衡ある外交と完全に明確は安全の保証の結果で生じ得るのだ」と強調した。

写真:パウロ・バフムート/ウクルインフォルム

さらに同氏は、真の平和を近付け得る5つの行動を説明した。

1つ目として、同氏はウクライナと欧州が交渉の席に着くことだと訴えた。

同氏は、「戦争はウクライナに対して続いているのだから、ウクライナが欧州とともに交渉の席に着かねばならない。なぜなら、ロシアの戦略的標的は欧州自身、欧州的生活手段だからであり、すなわち、欧州の安全保障と運命は欧州抜きで決められてはならないからだ」と発言した。

2つ目として、同氏は、戦争終結は、信頼を回復する行動から始めるべきだとし、それは被拘束者の解放でなければならないと発言した。

その際同氏は、「ロシアはウクライナ国民を解放せねばならない。ウクライナは『全員対全員』の交換への準備があり、それが公正な選択肢だ」と伝えた。

さらに3つ目は、ウクライナのNATO加盟だとし、「ウクライナと世界の多くの人が、欧州における安寧と平和を保証するためにはNATOが現在最もシンプルで、安価で、信頼できる手段だと認めている。そして、それは確かにそうだ。それはもう、準備のできている効果的な安全の保証のシステムであり、それは数十年にわたって機能し、ロシアとの国境のあるところであっても、戦争の勃発を防いできた。私たちは正直に話すべきだ。ウクライナは、EU加盟だけでなく、NATOが提供する安全の保証も受けるに値する」と強調した。

そして同氏は、もしウクライナのためのNATO加盟が今後も閉ざされたままであるならば、「私たちにはウクライナ国内にNATOを築く以外の選択肢はなくなる」と述べ、「つまり、保証された平和を意味するような資金、部隊、防衛産業を確保するということだ。私たちが自分たちでそれができるだろうか? 否だ」と指摘した。

同氏は、4つ目は、ウクライナに安全の保証を提供するという具体的な国のコミットメントだと説明した。

その際同氏は、「私たちにはパートナーたちとの間ですでに28の安全保障協定があり、そのほぼ皆が今日の会合に出席している。そして、それらは、ウクライナをより強くする非常に明確なコミットメントである。それは、何よりこの戦争を拡散しないように機能する防衛、財政、政治的な内容である。私たちは、二国間であなた方と合意したことを拡大しなければならない。つまり、より大きな防衛産業、より大きな財政強靭性、より多くの技術品、そして、人の命を直接守るものとしての、ウクライナの防空の発展だ」と発言した。

同氏はまた、ウクライナは新しい欧州の空の盾の基盤を作っていると強調した。そして、「防空に関するコミットメントの1つ1つが極めて重要だ。その初期の基盤に基づいて、私たちは一緒に、ウクライナと欧州全体のための公正かつ永続的な平和のためのかなり効果的な安全の保証システムを構築せねばならない」と発言した。

同氏はそして、5つ目はまとまることだと述べ、「今日は昨日以上のことをすべきである。これまで以上に互いに支え合うべきだ。それは、今年、私たちはできることとせざるを得ないことを全て行った、そして、ほら、平和がある、と言えるようにするためだ」と強調した。

写真:大統領府


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