
トランプ米大統領、28日にもゼレンシキー宇大統領と会い、鉱物資源合意に署名すると発言
トランプ大統領がホワイトハウスにて記者団の前で発言した。ニューヨークタイムズが報じた。
トランプ氏は、「私は、彼(編集注:ゼレンシキー大統領)が金曜日に来ると聞いている。もちろん、彼が望むなら、私は反対しない。彼は、私と一緒にそれに署名したがっている。そして、私は、それは大きなディール(合意)、非常に大きなディールだ」と発言した。
またニューヨークタイムズは、関係者発言をもとに、米国は25日にウクライナに、希少鉱物資源採掘に関する合意案を内容に同意した上でウクライナ側に送ったと報じた。
関係者によれば、その合意はまずウクライナと米国の財務相が署名し、その後ゼレンシキー大統領とトランプ大統領の会談が見込まれているという。
なお、ゼレンシキー大統領は、以前の合意案は、米国からウクライナのための具体的な安全の保証がなく、他方で総額5000億ドルの鉱物資源採掘権利に関する米国の要求が含まれており、さらにはウクライナが受け入れられない他の項目もあったために、拒否していた。
ニューヨークタイムズは、最新案には、ウクライナに対する、米国が保有する基金に5000億ドルを支払う要件は含まれていないという。また、ウクライナは米国からの将来どのような支援に対しても、その2倍を返済する必要はないという。
代わりに、同案には、ウクライナは今後、希少鉱物、石油、天然ガスを含む、天然資源を将来収益化して得た収入の半分を基金に拠出することが記載されている。米国は、米国の法律で認められている最大限の出資を基金に行っていくが、必ずしも全額出資の必要はないという。基金は、その収益の一部をウクライナに再投資するように設計されている。
米国はまた、将来のウクライナの発展を支えることが義務付けられるという。
これに先立ち、ウクライナのステファニシナ欧州・欧州大西洋統合担当副首相兼司法相は24日、米国とのウクライナに埋蔵する鉱物資源に関する合意をめぐる協議は最終段階に入っていると発言していた。
23日、ゼレンシキー大統領は、米国側とのウクライナの天然資源利用の合意は米国からの明確な安全の保証を含まねばならないと発言していた。
写真:大統領府