
侵略者に恩恵を与える平和であってはならない=スターマー英首相
ワシントンでトランプ米大統領と会談したスターマー英首相が共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
スターマー氏は、「私たちは平和に合意せねばならないし、それは私たちが今すべきことだ。」「侵略者に恩恵を与えたり、イランのような政権を後押したりするような平和はあってはならない」と述べ、侵略者の条件による平和が受け入れられないのは明白だと指摘した。
また同氏は、数週間後には米国と英国は欧州における戦勝を祝うとし、「その私たちの歴史で最大級の出来事を達成するために、英国と米国は肩を並べて戦った。」「私たちは今日肩を並べて立っており、今ウクライナにおける暴虐な戦争を最終的に終わらせるべく集中している」と伝えた。
さらに同氏は、トランプ米大統領が平和実現と殺人停止に向けた深い個人的熱意していることを歓迎した。
同氏は加えて、トランプ氏に向かって、「あなたは、歴史的な和平合意の実現のための素晴らしい可能性を生み出してくれた。それは思うに、ウクライナでも世界中でも歓迎されるだろう」と述べつつ、同時に「しかし、私たちは全て正しく行わねばならない」と強調した。
そして同氏は、「歴史は、侵略者の側ではなく、平和創設者の側になければならない。そのため、これ以上の賭けはないし、私たちは良い合意を達成するために一緒に働く覚悟だ」と指摘した。
その他同氏は、トランプ氏と「ウクライナが頼れ、力により支えられ、プーチンが戻ってくるのを止める」強固で公正な平和の達成する計画について協議したと伝えた。
同氏はまた、他の欧州首脳とその問題について緊密に作業しているとし、英国は同盟国と作業しつつ、合意を支えるべく、「地上兵力と空中の航空機」を送る用意があると述べ、なぜなら、それが平和を維持する「唯一の手段」だからだと説明した。
さらに同氏は。今年ウクライナにこれまで以上の軍事支援を提供するとし、安全保障の負担をこれまで以上に負おうとしていると伝えた。
同氏はそして、「私たちは、それが長期的合意となることを期待している。そして、私たちは他の欧州の国々、特にフランスとNATOと、その作業を行っており、私は日曜日には、私たちの議論を続けるべく、自分のところへ18か国の首脳を迎える」と伝えた。
記者から、プーチンを信じることはできるかと質問されると、スターマー氏は、自身のプーチン氏に対する見方はよく知られているとし、大切なことは、合意が一時的な措置ではなく、長期的なものとなることだと発言した。
その際同氏は、「本当に重要なことは、彼の再び攻め込みたいというどのような願望にも対処できることを彼が知ることだ」と締め括った。