
ハンガリーが妨害するなら、欧州は「有志連合」を形成可能=EU上級代表
ウクルインフォルム
欧州連合(EU)のカラス外務・安全保障政策担当上級代表は6日、1国が多数派の作業を妨害することのないように、欧州はウクライナ支援のイニシアティブを実現するための「有志連合」の形成可能性を検討していると発言した。
カラス外務・安全保障政策担当上級代表がEU特別首脳会談の開始前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
カラス氏は、「(編集注:ウクライナに関する)新しいイニシアティブにて、私たちは、1国が他の皆を妨害することができないようにするべく、有志連合を形成する可能性を検討している。私は、ハンガリーについて個別に話すことはしない。なぜなら、私たちは全ての27加盟国の団結をまだ望んでいるからだ。そして、それが不可能ならば、ハンガリーは自分のことは自分で話すことができる」と説明した。
また同氏は、欧州は防衛強化のための自らの経済潜在能力を過小評価すべきではないと強調した。
そして同氏は、「このように、防衛への資金投入については、グラントから共同基金の再編、会計ルールの変更に至るまで全ての選択肢がテーブルの上に置かれている。それが極めて重要だ。私たちは自らの経済能力を過小評価すべきでない」と指摘した。
現在EU首脳会議の「テーブルの上」にあるウクライナに関するイニシアティブは現在政治的な輪郭は持っているものの、具体的な財政指標を得るのは3月末だという。
それにつきカラス氏は、「私は、私たちがウクライナ支援に関する政治的合意に達することを期待している。なぜなら、私たちには、この戦争を自らの条件で終わらせるために、確かに同国を強化することが必要だからだ。すなわち、私たちには今日あるのは決定、政治的決定だ。たとえ、私たちが3月末に理事会で数字を埋めることになるのだとしてもだ」と発言した。
写真:EU