
ロシア、黒海停戦発効の条件は複数の制裁解除後だと発表
ウクルインフォルム
ロシアは、黒海における航行の安全に関する合意の発効は、複数の対露制裁の解除の後となると発表した。
クレムリンがサウジアラビアでの露米政権代表団の協議の結果として公表した声明文に書かれている。BBCロシア語版が報じた。
ロシアは発表にて、リヤドでの露米政権代表団の協議結果として、米ホワイトハウスが公開した全ての合意項目を認めている。
しかしながら、クレムリンの声明には、航行の安全の項目が発効するのは、ロシアから複数の制限が除外されてからだと書かれている。
ロシア政権が提示している4つの条件とは以下のとおり。
・食料(魚製品含む)及び肥料の国際貿易に関わるロセルホズ銀行やその他の金融機関に対する制裁の解除、SWIFT(国際銀行間通信協会)への接続、必要な中継口座の開設。
・食料及び肥料の生産・輸出企業に対する制裁の解除。
・食料・肥料防衛に関わるロシア籍船舶に対する港湾サービスの制限と制裁の解除。
・ロシアへの農業機械、及び食料・肥料の生産に関わるその他の製品の供給制限の解除。
これに先立ち、ホワイトハウスは、米国とウクライナが黒海における安全な航行、武力行使の排除、軍事目的のための商業船舶の使用を防止することで合意したと発表していた。同時にホワイトハウスは同日、米露間政権代表団協議の結果としても、今次の米宇間の発表と類似の内容の合意を発表していた。
ゼレンシキー大統領は、発表後の記者会見で、「私たちが知る限り、ロシア人たちは、米国側からロシアの農業部門、農産物の輸送におけるロシアへの支援問題を提起した。つまり、港や、料金などの話だ。私たちは、私たちの共通の文書にそれを盛り込もうとはしなかった。私たちは、それが立場の弱体化、制裁の弱体化だと考えている」と発言していた。