彼はプーチンと話し過ぎ=ゼレンシキー宇大統領、ウィトコフ米特使のインタビューにコメント

彼はプーチンと話し過ぎ=ゼレンシキー宇大統領、ウィトコフ米特使のインタビューにコメント

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は25日、米国のスティーヴ・ウィトコフ中東担当大統領特使は残念ながら占領下にあるウクライナ領に関して、ロシアのナラティブ(言説)を拡散していると指摘した。

ゼレンシキー大統領が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「それらのメッセージは、公式クレムリンのメッセージと非常に良く一致している。そして、それらのメッセージは一度ならずと……、私は、ウィトコフ氏はプーチンとの対話の中で非常に長い時間を過ごしたのだと思っている」と発言した。

また同氏は、一時的被占領下ウクライナ領においていわゆる「住民投票」と呼ばれたものの実施のための法的根拠は一切なかったことを喚起した。その際同氏は、いわゆる「住民投票」と呼ばれたものは、銃口を向けられる中で行われたのであり、その手続きは正統にはなり得ないと発言した。

同氏はその上で、「つまり、皆が、合法な『住民投票』は一切なかったことを知っており、世界中の誰もそれを認めていないのだ。そのため残念ながら、それはロシア人のメッセージである。『住民投票』関連のメッセージは常にロシア人だけのものであった」と発言した。

さらに同氏は、米国では、政権高官の間で、一時的被占領下ウクライナ領がかつてロシアに属していたとか、ロシアそれらをウクライナに「渡した」とかいう他のロシアのナラティブも広まっていると指摘した。

同時に同氏は、本件には一定の肯定的な点もあるとし、それは信頼の関係することだと指摘した。その際同氏は、「ある者に対して一切信頼がなければ、あなたはどんな言葉も信じないだろう。そして、それが米国とロシアの関係において起きていくことだと、私は信じている。なぜなら、彼らはウィトコフに、無条件の戦争終結について話してきたからだ。彼らは戦争を終わらせたいだとか、無条件停戦などについて話してきた。もう皆が、無条件停戦がうまくいっていないことを目にしている」と発言した。

また同氏は、米国が結果を得たがっていること、その結果がトランプ大統領に必要なことは皆が理解していると発言した。そして同氏は、「そして、ロシア人への不信は、毎日高まっていくのだ…。ロシア人の全てのナラティブには、信頼は生じない。米国側がそのナラティブが全てが嘘であることを理解することになる。残念ながら、否定的なこともある。いずれにせよ多くのロシアの情報は存在する。しかし、肯定的なこともある。そのプーチンの『戦争終結願望神話』は少しずつ消えていくのだ」と発言した。

これに先立ち、米国のウィトコフ中東担当特使は21日、ロシアの対ウクライナ戦争の解決における鍵となる問題は、占領地問題だと発言していた。その際同氏は、それはクリミアや「いわゆる4つの地域、ドンバスと…、ルハンシクとあと2つ」のことだと述べ、さらに「ロシア語話者地域」で「住民投票が行われて」「多数がロシア政権下に入ることを望んでいることを示した」とロシア発の占領を正当化するナラティブを繰り返していた。

同発言につき、戦争研究所(ISW)は、クレムリンはクリミア及び他4地域がロシア領であると繰り返し虚偽の主張をしており、侵略国が占領したこれらの領土をロシアが「取り戻した」とするウィトコフの発言は、拡張主義的な領土要求とウクライナへの数々の侵略を正当性するものだと指摘していた


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