ダニエル大主教:モスクワ聖庁聖職者はウクライナ正教会に移籍する準備があるが、罰されることを恐れている
ウクルインフォルム
ウクライナ正教会におけるコンスタンティノープル総主教代理(エクザルフ)であるダニエル大主教(米国)は、モスクワ聖庁の聖職者18名と会談した。同大主教は、これら聖職者はウクライナ正教会に加わる準備があるが、罰され、制裁を受けることを恐れていると考えている。
ダニエル大主教(米国)が、BBCウクライナ語版へのインタビューにて発言した。
大主教は、「彼ら(編集注:18名のモスクワ聖庁聖職者)の半数以上が、現在、新しいウクライナ独立正教会に加わるための行動を取る準備があると、私は思っています。彼らの最大の注意は、その(移籍をした)場合、どうなるか?ということでした。どのような罰や制裁が、彼らに科されるのか?(モスクワ聖庁から新設のウクライナ正教会へ移籍した)シメオンやオレクサンドルに起こったことを、彼らは恐れていました(編集注:モスクワ聖庁の聖職者であったシメオンとオレクサンドルは、昨年12月15日の統一会議に出席し、新設のウクライナ正教会に加わったが、これを受けモスクワ聖庁はこの2名が典礼を行うことを禁止すると発表した)」と述べた。
ダニエル大主教は、コンスタンティノープル総主教庁が移籍するモスクワ聖庁聖職者を保護する、教会上の制裁もないと保証しても、聖職者は現在のプロセスが最終的にどうなるかを見届けたがっていると説明する。同時に、大主教は、信者なき聖職者は完全な聖職者ではないのだとし、聖職者は現場での障がいが起こらないように、信者、司祭、長司祭と協力していくべきだと主張した。