
4月28日は東方典礼のキリスト教の復活祭
ウクルインフォルム
今日は、正教会など、東方典礼のキリスト教徒にとって重要な「復活祭」、ウクライナ語では「ヴェリクデーニ(Великдень)」である。
復活祭を意味する「ヴェリクデーニ」とは、古来にウクライナ人がこの1年に1度の日曜日、最も歴史があり最も重要な日につけた名前である。復活祭は、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日後に復活したことを記憶するための祭である。
この復活祭の別名「パスハ(Пасха)」は、ユダヤ教の「過越(ペサハ)」との深い繋がりがあり、パスハという名前はユダヤ教のペサハから訳されたものである。同時に、ペサハがユダヤ教徒にとっての不自由を被ったエジプトからの脱出と約束の地への帰還の象徴であるのと異なり、キリスト教徒にとっての復活祭は、死に対する生の勝利、罪からの解放、不自由から自由と愛への移行を象徴している。
復活祭の前夜は、全ての教会で奉神礼が行われる。信者が教会の周りを灯されたろうそくを手に持ち歩き、復活祭の鐘の音がなると、神父が「キリストが復活した(フリストス・ヴォスクレス)!」と伝え、これに対して信者が「真に復活した!(ヴォイスティヌ・ヴォスクレス)」と答える。
その後、各自がかごに入れ持ってきた「パスカ(паска)」と呼ばれる復活祭のパンと様々な色に染められた卵「クラシャンカ」の成聖が行われ、人々はこれらを持って家に帰っていく。復活祭の日の聖なる朝ごはんは、このクラシャンカとパスカを食べるところから始まる。この日の伝統的なあいさつは、「フリストス・ヴォスクレス!」、「ヴォイスティヌ・ヴォスクレス」であり、挨拶時の接吻は三回、クラシャンカを互いに交換することもある。
復活祭は、このような愛と平和と調和と希望のお祭りなのである。