クリミア占領政権、クリミア・タタール人民家を家宅捜索 1名拘束
ウクルインフォルム
30日朝、被占領下にあるクリミアにて、ロシアの治安機関職員がクリミア・タタール人活動家のジリャヴェル・ベキロフ氏、ルスラン・ベキロフ氏、ロラン・オスマノフ氏の自宅に家宅捜索を行った。その際、ルスラン・ベキロフ氏が連行された。
ジヴォピスネ村のベキロフ一家への家宅捜索と拘束については、ジェリャル・クリミア・タタール人活動家がフェイスブック上で伝えた。
「4月30日朝、シンフェローポリ市近郊のジヴォピスネ村にて、治安機関職員が家宅捜索をクリミア・タタール人活動家ルスラン・ベキロフ氏の自宅に対して行なった。その後、ルスラン氏は、どこか不明の場所に連行された」と書かれている。
ベキロフ氏の家族によれば、ロシア内務省職員は、朝6時に家を訪れ、ガレージに入り、「分離主義的内容」の書類を探そうとしていたとのこと。その後、彼らは建物の扉を開け、部屋の一つから、何かしらの粉の入った便を見つけた等と述べたと伝えられた。
連行されたルスラン・ベキロフ氏の父親であるジリェヴェル・ベキロフ氏は、息子のルスランは政治活動などしていないと発言した。
また、ロラン・オスマノフ氏への家宅捜索については、市民団体「クリミアの連帯」がフェイスブック上で報告した。
報告には、シンフェローポリ地区ウロジャイネ村のオスマノフ氏の自宅への家宅捜索につき、「ロラン・オスマノフ氏の家宅捜索は終わった。治安機関職員は、あたかも、麻薬を探していたかのような発表を行なった。家宅捜索後のオスマノフ氏の行動は制限されている」と書かれている。
「クリミアの連帯」は、2018年4月に、ロラン・オスマノフ氏は、クリミア・タタール民族の歴史建築物「ハンの宮殿」の保護を求めた抗議運動を一人で行なっており、その際に「改修の名目で、クリミア・タタール人の歴史を破壊するのをやめよ!」と書かれたプラカードを掲げていたことを伝えた。