クリミア・タタール人長老たち、露クリミア占領政権によるアメトフ氏への拷問に怒りを表明
24日、市民記者ネットワーク「クリミアの連帯」がフェイスブック・アカウントに同動画を掲載した。
長老の一人ウセイン・ベリハイェフ氏は、「私たち、クリミアの長老たちは、私たちの同郷人ナリマン・アメトフ氏がさらわれ、電気ショックによる拷問を受けた件に関して、怒りと懸念を表明するためにここに集まった」と発言した。
同氏は、現在クリミアでは、ロシア連邦保安庁(FSB)職員が、正にそのような手段により、人々に様々な書類への署名を強制したり、全く無罪の人物を投獄したりしていると強調した。
同氏はまた、「私たちの民は、それに同意しない。私たちの民は、それに対し政治的手段で抵抗していく」と発言した。
その他同氏は、クリミア・タタール人が単独の抗議を行ったり、裁判の傍聴を行ったりすることで迫害を受けていることについて怒りを表明した。同氏は、「あなた方の法律には、市民に単独抗議をする権利があること、裁判の傍聴を行う権利があることが書かれている。しかし、あなた方は、その行為により人々を拘束し、連れ去り、その後罰金を徴収しているのだ」と指摘した。
同氏は、覆面を被った人々が武器を手に持って、早朝にクリミア・タタール人の民家に力づくで入ってきて、脅迫を行うことが頻発する現状に対して抗議を表明した。そして、「あなた方は、どのような法律にしたがって行動し、私たちの子供を脅しているのだ。あなた方が訪れた後には、私たちの子供がどもり始めている。おばあさんが、(編集注:ナリマン・アメトフ氏の)子供の心にダメージが残ることのないように、彼らを連れ去ろうとしたが、しかし、彼女はそこ(編集注:家宅捜索中のアメトフ氏の家)に入れてもらえなかった。おそらく、あなた方は、その子供たちが死ぬまで『ロシア政権の偉大さ』なるものを記憶することを望んでいたのだろう。1944年(編集注:ソ連スターリン政権のクリミア・タタール民族全体のクリミアからの追放)の後、私たちの親がそのことを記憶したように。あなた方は何を作り出しているのだ。それは、何が目的の恣意的行為なのだ?」と訴えた。
これに先立ち、一時的被占領下ウクライナ領クリミアのスタリー・クリム市で12月17日に拘束された、クリミア・タタール人活動家のナリマン・アメトフ氏が、露占領政権保安庁(FSB)職員により電気ショックで拷問を受けたと報告していた。