キーウで書籍フォーラム開幕 ゼレンシキー大統領夫妻も訪問
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
フォーラムのディレクターを務めるコズロヴェツ氏は、「開幕は、『本のアルセナル』チーム全体にとって感動的な瞬間だ。このイベントの準備は、停電、爆撃、空襲という困難な時に行われていた。私たちは、私たちのところに放たられる無人機の音、ミサイルの種類の音を聞き分けられるようになってしまった。その中で、私たちは自分の仕事をし続けたのだ」と発言した。
今年の書籍フォーラムでは、会場にて100以上のイベントが開催され、7つ展示プロジェクトも開かれている。今回のフォーラムのスローガンは「全ての事が意味を持つ時」。
イベントの主要テーマの発案者であるフメニューク氏は、「『本のアルセナル』は、例年であれば国外から多くの招待客が招かれ、世界で起きていることについて考える機会を与える場所である。他方で、今回は、ウクライナでこそ非常に重要なことが起きていることを皆が知っている。ミステツィキー・アルセナルは、私たちが最も大切なことを話し合うことのできる場所だ」と語った。
初日には、会場にて10のイベントが開催された。2つのディスカッションのテーマは、「戦争と民主主義の連携」と「本のページの中のクリミアの表現」。ウクライナ・イスラエル書籍イラスト展も始まった。
また、会場へはゼレンシキー大統領夫妻も訪れ、大統領本人がソーシャルメディアで書籍フォーラムについての感想を伝えた。
ゼレンシキー氏は、「今日は一緒に『本のアルセナル』を訪れた。国内最大の本のイベントの初日。今まさに激しい戦争の続いている国の、である」と書き込んだ。
同氏はまた、同イベントのオープニングには何千人もの人が出版社や作家を応援するため、つまり、自らの文化とアイデンティティを支えるために、訪れていたと伝えた。
写真:キリル・チュボチン/ウクルインフォルム
ゼレンシキー氏は、「この国のために私たちは戦っている。『武器としての本』のアルセナルのある国のため。同時に本が最大の価値を持つ国のためだ。そのような国には誰も勝てはしない」と強調した。
なお、ゼレンシキー氏は、会場にてアナスタシヤ・レウコヴァ著『翻訳によれば、大地はある(За Перекладом є земля)』とアルテム・チェフ著小説『あなたは誰か?(Хто ти такий?)』を購入していた。
ゼレンシカ大統領夫人も、ツイッター・アカウントで、書籍フォーラムへの参加を報告した。ゼレンシカ氏は、「ここではそれぞれの出版社が抵抗と力のシンボルだ。なぜなら、敵は、私たちの人を嫌うのと同様に、私たちの本も嫌っているからだ。しかし、何があっても、ウクライナの勝利の物語がここの本棚に現れる日はやってくる」と書き込んだ。
Visited the Book Arsenal together with @ZelenskyyUa. Each publication here is a symbol of resistance and strength. Because the enemy hates our books as much as it hates our people. But despite everything, the day will come when the story of 🇺🇦 victory will appear on these stands. pic.twitter.com/I61M1ITHOk
— Олена Зеленська (@ZelenskaUA) June 22, 2023
トップ写真:ゼレンシカ大統領夫人(テレグラム)