ハルキウ市長、プーシキン由来の通りの名前をウクライナの哲学者由来のものへと改名を提案
テレホウ市長がフェイスブック・アカウントに見解を書き込んだ。
テレホウ氏は、「私は、昨日まで、プーシキンシカ通りの改名の決定は焦っていなかった。私は、多くのハルキウ市民と同じく、プーシキンは現代のロシアのことではないし、プーチン政権が自らの利益のために歴史的人物の偉大さを利用しながら植え付けようとしているその現実のことではない、と常に感じていた。しかし、敵が私たちの町に対してむごい攻撃を行い、無辜の人々の命を奪い、建物を廃墟にしてしまった後、私たちはそのような決定の真の代償を目にしている。それは、ハルキウがこの戦争を通じて最も激しく感じた痛みだ。故に、私は、全てのものを今あるままにしておくことはできないと思っている。私は、その通りに、私たちの郷土の偉大な人物、フリホリー・スコヴォロダの名を与えることを提案する」と書き込んだ。
またテレホウ氏は、スコヴォロダの哲学は哲学的野心とは根本から反対のものであり、スコヴォロダは一人一人の人間の命と自由を大切にすることを教えてきたと指摘した。
同氏は、「そして、その原則が私たちが現在向き合っている挑戦に対する最善の回答なのだ」とまとめた。
同時に、ハルキウ市議会は、2日間にわたり、市内65の地名の解明に関する市民からの意見の募集をオンラインで行っている。
プーシキンに由来する「プーシキンシカ」通りは、全長5キロメートルでハルキウ市内の中心部の通りの1つ。かつては「ニメツィカ通り」(1804年)と呼ばれていたが、1899年5月13日にプーシキンを冠する名前に改名されていた。
現在の全面戦争が始まって以降、ハルキウでは、ソ連やロシアに関係する60の地名が改名されている。同時に、さらに約500の地名がロシア由来のものとなっている。
1月23日の4時頃と7時頃、ロシア軍はハルキウ市内のキーウシキー地区とサルチウシキー地区をミサイルで攻撃。児童を含む市民が10名死亡、60名以上が負傷、集合住宅112軒と民家数軒が損傷した。さらに同日22時頃、ロシア軍は、ハルキウ中心部と市内ホロドノヒルシキー地区を再びミサイルで攻撃。住宅が破壊され、オフィスビル、店、飲食店が損傷、4歳の児童を含む住民9名が負傷した。