ウクライナは「強いリーダー」より「民主的システム」の方が重要 59%
キーウ国際社会学研究所が2023年12月と2024年2月に実施した世論調査結果を公開した。
発表によれば、2024年2月の調査時、回答者はウクライナの民主主義の水準を0点から10点までの点数で評価するよう依頼したという(0点だとウクライナは完全な独裁国家、10点だと完全に民主的な国家、という意味となり、5点だと民主主義と専制主義がちょうど半々という意味となる)。
研究所は、「大半のウクライナ人、57%は、ウクライナはどちらかといえば、あるいは、完全に民主的だと回答した(その内34%は、「ほぼ」あるいは「完全に」民主的と回答、23%は「どちらかといえば」民主的と回答した)。代わりに、14%のみが、ウクライナは『どちらかといえば』または『完全に』独裁国家だと答えた。また、ウクライナは同程度に民主的であり独裁的国家であるとの回答者は27%だった」と伝えた。
また、「国民自身にとってより重要なのは、強いリーダーを得ることか、それとも民主的なシステムを得ることか?」との設問の結果も発表された。
発表には、「2022年7月、(市民団体)『オポーラ』の発注で、キーウ国際社会学研究所は、『現在』ウクライナにとって重要なのは何か、と尋ねたところ、58%が『今、ウクライナには、民主的システムより強いリーダーの方が重要だ』と回答し、民主的システムの方が優先されるとの回答は27%だった。私たちは、類似の質問を2020年10月にも行っているが、その際は『現在』にアクセントは置かず、一般に優先されるのは何かを尋ねた。当時(2020年10月)は、54%が『強いリーダー』を優先し、31%が民主的システムを優先していた。(中略)他方、2023年12月は、大半のウクライナ国民(59%)が、ウクライナにとっては民主的システムの方が重要だと回答した。ウクライナは強いリーダーを得ることの方が重要だと考えている人の割合は32%だった」と書かれている。
なお、今回の世論調査は、キーウ国際社会学研究所が2023年12月と2024年2月に実施したもの。各世論調査は、電話インタビュー方式でウクライナ全土の成人約1000人を対象にランダム抽出で実施したものだという。