キーウ市の前夜平穏 市内インフラ機能

ロシアからの侵略が続くウクライナの首都キーウ(キエフ)では、2月28日から3月1日にかけての夜間は敵からの攻撃がなく平穏だった。しかし、領土防衛部隊とロシア工作員との戦闘は数件発生した。

キーウ州行政府のポヴォロズニク第一副長官が報告した。州行政府広報室が伝えた

ポヴォロズニク氏は、「現在市の機関が首都へ入る道に防衛設備を設置している。市のインフラは機能しており、電気、暖房、水も供給されている」と発言した。

同氏によれば、病院は強化体制で稼働しており、全ての必要なものが与えられているとのこと。

さらに同氏は、「朝8時、陸上交通機関(編集注:バスや路面電車など)が路線を走り出した。輸送が確保可能なルートのみ運行される。地下鉄と陸上交通機関の運行体制は、キーウ州行政府のウェブサイトに公開されていく」と伝えた。

夜間外出禁止令は、朝7時に終了したとし、8時には店や薬局が営業を開始。営業する薬局のリストも州行政府のウェブサイトに公開されるとのこと。

また、同氏は、1日から、アルコール飲料の販売は禁止されるとし、お店の棚から取り除かれねばならないと伝えた。

同氏はその他、車道の公共交通機関用レーンは軍用車や救急車、特別車両が利用するため、自家用車は利用しないようにと伝えた。とりわけ、現在利用可能な、ピウニチニー橋とピウデンニー橋にて同ルールを守るよう説明した。

同氏は、キーウ市内では人道本部が稼働しており、食料品や緊急用品が集められており、同本部で働くボランティアを募集していると伝えた。

州行政府は、市民に対して、必要がなければ家を出ないように、また身近な人々、特に高齢者の世話をするようにと呼びかけた。

同氏は、「キーウ氏は、新たな条件下、戦時下、脅威の中を生きている。キーウ市民には、気をつけるよう呼びかける。疑わしい人物、強盗については、すぐに治安期間や軍人に報告して欲しい!」と伝えた。