敵はヘルソンをウクライナ分割の「法的」基盤として利用したがっている=EU大使

マーシカス駐ウクライナ欧州連合(EU)大使は13日、ロシアが占領しているウクライナ南部ヘルソン市の動静を注意深く見るよう呼びかけている。同氏は、ロシアは同市の出来事をさらなる侵略あるいはウクライナ分割のための「法的」基盤として利用したがっていると指摘した。

マーシカスEU大使がツイッター・アカウントに書き込んだ

マーシカス大使は、「ヘルソンによく注目し続けなければならない。どんな『人民共和国』や『KhPR』や、他の何であれ、さらなる侵略か分離の『法的』基盤を得るために、現場にて『政治的』事実を作り出すという、ロシア/ソビエトの1世紀にわたる古い伝統と完全に一致するものだ」と書き込んだ。

これに先立ち、12日、ロシアが占領しているウクライナ南部ヘルソン州にて、ロシア軍がいわゆる「ヘルソン人民共和国(KhPR)」創設に関する偽住民投票の実施を準備していることが伝えられていた。

これに対して、ロシアにより占領下にあるウクライナ南部ヘルソン州の州議会は12日、ロシア側によるいわゆる「ヘルソン人民共和国」創設の試みに対抗するために、臨時会合を開催し、「ヘルソン州はウクライナである」とする呼びかけ決定を採択した。

13日、市民が中心部に集まり占領反対集会を開催している