16日の人道回廊につきウクライナは赤十字から回答を得ず=宇副首相

ウクライナのヴェレシチューク副首相は16日、同日の戦闘の激しい地域からの住民避難につき、ウクライナ側はロシア側との間の仲介をしている国際赤十字委員会(ICRC)から人道回路に関する回答を得ていないと発表した。

ヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相が動画メッセージにて報告した

ヴェレシチューク氏は、「私たちは、私たちが機能ICRCに送った今日の人道回廊開設に関する提案に対する回答を受け取っていない。今日のイジュームとマリウポリのための人道回廊設置の問題は未解決のままだ」と発言した。

同氏はまた、人道回廊開設に関して、過去数日、ロシア側から著しい停戦合意違反が行われていると述べ、「占領者は、人道バス車列や自治体、住民の避難が計画されている集合場所への攻撃を始めたし、同行者を人質に取り始めた。救助隊員のオレクシー・ダンチェンコ氏が人質となっている」と発言した。

同氏はさらに、3月15日、ロシア侵略軍は、マリウポリ市の集中治療病院を占拠し、医療従事者400人を人質にし、現在その病院から攻撃をしていると伝え、それが人道回廊を通じた住民の避難に対する大きな脅威となっているとし、「そのような状況では私たちは安全に人を脱出させられない」と述べた。