「ゼレンシキー大統領の立場は1991年時点のウクライナ国境の承認」=宇大統領府長官顧問

ウクライナのアレストヴィチ大統領府長官顧問は17日、ゼレンシキー大統領のロシアとの戦争における立場は、1991年時点の国境でのウクライナを承認しなければいけないというものであり、それは不変かつ原則的な立場だと発言した。

アレストヴィチ氏が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

アレストヴィチ氏は、「あたかもウクライナが協議で断念するだとか、協議で負けるだとかいう、新しいテーマによる強力な情報特別作戦が行われている(編集注:16日のフィナンシャルタイムズの関連記事が念頭にある発言だと思われる)。思い出してもらいたいが、ウクライナ大統領の原則的な立場は、ウクライナは1991年時点の国際的国境で承認されなければならないという点にある。それが一つ目。二つ目は、私たちが合意することの全ては、戦争開始の前よりも、もっと良いものとならなければならないというものだ」と発言した。

同氏はまた、ウクライナ国民には、心配する理由がないとし、「私たちは国家のことも国民のこともケアしている。なぜなら、私たちとあなたたちで、国家であり、国民だからだ。私たちの国益は、決して、絶対に譲らない」と強調した。

また、16日には、ポドリャク大統領府長官顧問が、本件につきツイッター・アカウントにて、「フィナンシャルタイムズが、ロシア側の要求を示す草稿を公開した。それ以上の何ものでもない。ウクライナ側には、ウクライナ側の立場がある。私たちが現時点で認めることができることは、停戦、ロシア軍の撤退、複数の国からの安全保障だけである」と指摘していた

これに先立ち、16日、フィナンシャルタイムズが、ウクライナとロシアの関係者発言をもとにした停戦協議の状況に関する記事を公開していた。