17日の人道回廊を通じた避難者3810人=ウクライナ副首相
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17日にウクライナとロシアが合意して、戦闘の激しい地域から人道回廊を通じて避難した市民の数は3810人だった。
ヴェレシチューク・ウクライナ副首相兼一時的被占領地再統合相が夜の記者会見時に発言した。
ヴェレシチューク氏は、同日、合意に至っていた人道回廊9本の内、機能したのは8本であるとし、合計で3810名が避難でき、約40トンの人道支援の配送が行われたと発表した。
同時に、ハルキウ〜ヴォウチャンシク間の人道回廊は、ロシア軍の攻撃により避難が実現できなかったと伝えた。
また、ヴェレシチューク氏は、人道状況の悪化が伝えられるマリウポリからは、すでに約800台以上の自家用車が出発しており、また徒歩で同市を離れている人もいると伝えた。17日夜の時点で、回廊の終着点として設定されているザポリッジャ市には、2000人以上のマリウポリ市民が到着しているとし、また「人の流れは止まっていない」と報告した。
さらに同氏は、マリウポリを出発した人のために、ヴェルジャンシク市に臨時支援ポイントが設置されているとし、18日にはマンフシュ市にも同様の支援ポイントが開設されると伝えた。
他方で、ザポリッジャ市からベルジャンシク市へと向けて出発したバスの車列はヴァシリウカ町でロシア軍に止められたと報告された。
キーウ州では、ボロジャンカからジトーミルまで160名、シェウチェンコヴェなど隣接する村からブロヴァリまで約1500名が避難したとのこと。
ベルジャンシクからザポリッジャへと避難した市民 動画:ティモシェンコ大統領府副長官
マリウポリからザポリッジャへ避難した市民 写真:アナトリー・クルチェウ