「敵がキーウにこれ以上近付かないよう、軍は全力を尽くしている」=ウクライナ陸軍

ウクライナ陸軍司令本部副長官を努めるオレクサンドル・フルゼヴィチ准将は、ウクライナ防衛者は敵がキーウ(キエフ)市にこれ以上近付かないよう、全力を尽くしていると発言した。

18日、フルゼヴィチ准将が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

フルゼヴィチ氏は、「私たちの司令官は、毎日首都と州の周回を実施し、準備状況の確認をしている。あなた方に明言する。敵はこの先には来ない。敵は止められる」と強調した。

同氏はまた、現在キーウ市とキーウ州の防衛が命じられた部隊が編成されており、二重の防衛の円があり、それが敵を止めていると指摘した。

さらに同氏は、「複数の方面、ブロヴァリとボリスピリでは、敵は積極的な攻撃行動を完全にやめてしまっている。ドニプロ川左岸にて、積極的な行動を実施する小さな試みがあるが、それらも成功していない」と発言した。

加えて同氏は、現在効果的な防空システムが築かれていると述べ、「過去数日だけで、航空機2機、ヘリ1機、ミサイル6個を撃墜した。しかし、非常に残念なことだが、ミサイルが撃墜されると、破片が落ち、それが私たちの建物や民間インフラを破壊してしまうのだ」と指摘した。

また同氏は、ロシア側はキーウを3日間で奪取する計画だったが、ウクライナ側の高度な司令と軍人・治安機関職員・防衛勢力の活動のおかげで、敵の計画は実現しなかったと述べた。

同氏は、「現時点で、ドニプロ川右岸には、外円の帯があり、それが最大70キロまで広がっている。それがミサイル以外の攻撃を不可能にしている。左岸では、敵の進行があるが、ウクライナ防衛者はそれを無力化した。敵は、別の戦術に移行し、軍事インフラを攻撃しているとの主張で誤魔化しながら、シニカルにインフラを攻撃している」と発言した。

その上で、同氏は、キーウ市・キーウ州の住民に対して、空中警報を無視しないように呼びかけ、シェルターの方が敵の砲撃から命を守れるチャンスが多くなると指摘した。同氏は、「私たち、軍人にとって、民間人がシェルターなりの関連の場所にいてくれた方が、より落ち着いて課題を遂行できるのだ。だから、警報を無視してはいけない」と強調した。

なお、ウクライナでは、2月24日から、ロシア軍による侵略戦争が続いている。