爆撃後のマリウポリ劇場、地下から1300人以上が脱出できず

ロシア軍により包囲が続くマリウポリ市では、ロシア軍の爆撃を受け崩壊した劇場の地下室に1300人以上の市民が生き埋めとなっており、脱出ができずにいる。

18日、ウクライナ最高会議(国会)人道問題全権がテレビ番組出演時に発言した。ラジオ・スヴォボーダが報じた

デニーソヴァ氏は、「現時点で私たちが把握しているのは、130人は助け出せたが、私たちの情報ではそこにはまだ1300人以上がその地下、シェルターにいる。私たちは、皆が生きていることを祈っているが、しかしこの時点で彼らについての情報は一切ない」と発言した。

同氏はまた、救助作業は続いているが、それ以外の詳細は現時点ではないと述べた。

さらに同氏は、マリウポリ市の建物の約70%が損壊しており、一部は修復が不可能だと伝えた。

また、同氏は、「言うまでもなく、あらゆるインフラが破壊されており、人道支援の配送が必要だ。なぜなら、人々は地下に17日間、食べ物なく座っているからだ。パンも何もない。そのため、人道支援配送合意が極めて重要なのだ」と発言した。