スロバキア、ウクライナに地対空ミサイルシステム「S-300」供与へ 蘭がスロバキアに代替システム供与発表
オランダ政府とドイツ政府は、北大西洋条約機構(NATO)の要請を受けて、スロバキアに米国製地対空誘導弾「ペトリオット」を供与する。これを受けて、スロバキアは、自国の有する防空システム「S-300」をウクライナに供与する。
オランダ国防省が18日に発表した声明に書かれている。
声明には、「NATOの要請に従い、ドイツとオランダは、地対空防衛システム『ペトリオット』をスロバキア中部スリャチの空軍基地近くに配備している」と書かれている。
オランダ国防省は、同システムはおよそ4月中旬から、最大6か月間稼働すると伝えた。
オロングレン国防相は、「政府は、同盟の抑止強化・防衛に積極的な軍事貢献をすることが非常に重要だと考えている」と発言した。
同氏はまた、ロシア軍のウクライナへの侵攻によって生じている欧州における安全保障環境の悪化がこの貢献を不可欠なものとしたと指摘した。
また、米CNNは、スロバキア政府がこれに先立ち、同国が代替品を受け取れるのであれば、ウクライナに対して防空システム「S-300」を供与する準備があると表明していたことを喚起している。