敵はチェルニヒウを第二のマリウポリにしようとしている=ウクライナ大統領府長官顧問
ウクライナのアレストヴィチ大統領府長官顧問は23日、過去24時間、ロシア軍の行動に著しい変化はないとしつつ、敵は北部チェルニヒウを、現在ロシア軍に包囲され人道災害の生じている東部マリウポリのようにしようとしていると発言した。
アレストヴィチ氏が23日昼の記者会見時に発言した。
アレストヴィチ氏は、「過去24時間、敵の状態と行動の性質には意味ある変化はなかった。戦術的な戦闘が続いている」と報告した。
同時に同氏は、敵は東部マリウポリを攻撃し続けているとし、しかしウクライナ側の抵抗も強固だと伝えた。
また、同氏は、22日には、マリウポリにてウクライナ側狙撃兵がロシア軍の黒海艦隊第810海兵旅団の指揮官を殲滅したと報告し、「(敵の)旅団指揮官以上のレベルではマリウポリにて5人目の損耗であり、それは、第1に、そこでの戦闘の激しさを示しており、第2に、同市の防衛者の専門性の高さを示している」と発言した。
同時に、スーミ、ハルキウ、チェルニヒウ、キーウ、東部の統一部隊作戦圏の町々もウクライナが維持していると指摘した。
他方で、「チェルニヒウは、敵が第二のマリウポリにしようとしている町だ。そこには水も電気もガス供給もなく、暖房もほとんどない。しかし、英雄的な住民とチェルニヒウ防衛者は、防衛を維持している」と発言した。
また同氏は、ロシア侵略軍はチェルニヒウに「奪取はおろか、近づくことすらできない」だろうとの見方を示した。