NATO加盟国はウクライナの支援を続けるが詳細は公表しない=NATO事務総長

ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は24日、NATO加盟国はゼレンシキー宇大統領による軍事支援要請を聞いたと述べ、支援は継続するが、具体的な支援内容の公表はしないと発言した。

ストルテンベルグNATO事務総長がブリュッセルでのNATO首脳会談後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、「私たちは皆、ゼレンシキー大統領の話を非常に注意深く聞いた。過去数週間、多くの首脳が彼とコンタクトを取っていた。ウクライナ国防相は、先週私たちの国防相会合に出席した。私たちは、NATO同盟国全体に対する切り裂くような要請に注意を向けた」と発言した。

同氏はまた、NATO同盟国はウクライナのために決定的に重要な支援をしており、そこには殺傷性武器や、航空機を撃墜したり、戦車を破壊したりすることが可能な現代的防衛システム、無人機が含まれていると伝えた。

同時に同氏は、「私は、私たちが供与しているシステムの正確なリストに関する詳細情報は立ち入らない。それは、同盟国とウクライナの間の緊密な連絡の話だ。私が言えることは、ウクライナが自らを守ることを目的に、武器によってウクライナをサポートするために同盟国はあらゆる可能なことをしているということだ。なぜなら、国連憲章に自衛権が書き込まれているからだ」と指摘した。

他方で同氏は、NATOは、この紛争がウクライナの外に広がらないよう、欧州におけるNATOとロシアの全面戦争に発展しないようにする責任を負っているとし、なぜならそのような衝突はさらに危険で、さらに破滅的となり得るからだと改めて発言した。同氏は、「私たちは、その点には正直でなければならない。それは、今日の会合で確実に同意のあったことだ」と強調した。

なお、24日、ブリュッセルにて、NATO首脳会談が開催された。ゼレンシキー大統領は、同会談にてオンラインで演説を行い、NATO加盟国にさらなる軍事支援を要請した