ウクライナとロシアは二つの異なる世界=ゼレンシキー大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は25日、ウクライナとロシアは異なる価値観を持つ異なる世界であると発言した。

ゼレンシキー大統領が欧州理事会と欧州の人々に対するオンライン演説の際に発言した

ゼレンシキー氏は、「彼らは戦争という言葉すら恥ずかしがっている。彼らはそれを『特別作戦』と呼ぶのだ。ここで彼らは、ナチスが行ったように、殺戮を行ったというのに。私たちと彼らは、異なる世界だ。異なる価値だ。命に対する異なる姿勢だ。ロシア軍人は、尊厳が何かを近くで見ていない。良心とは何かを知らない。なぜ私たちが自由を大切にしているか理解していない」と発言した。

同氏はまた、ロシアがウクライナに対して多くの戦車や装甲車を送り、どれだけのものがすでに燃えたか、あとどれだけ殺せるのかということを数えられない、ロシアの航空機が空爆をしており、128名の児童が殺され、230軒の学校と155軒の幼稚園が壊れ、大学、住宅、町・村全体が壊され、マリウポリでは何万という人が水も食料もないまま封鎖されていると指摘した。さらに、ロシア軍が2000人以上の児童を拉致したと強調した。

加えて同氏は、ロシア軍が病院やシェルターすら意図的に破壊しており、女性を強姦し、民間住宅で略奪し、教会を破壊していると指摘した。

他方で、同氏は、ウクライナは敵に武器を置き、家に帰るよう呼びかけ、捕虜に治療をほどこし、食料を与え、家族と電話することを許し、ロシア軍人の死体を集めていると伝えた。

同氏は、「ウクライナは平和のために団結している。そして、平和のために世界をまとめている」と発言した。