アゼルバイジャン、ロシアからの「合意違反」との非難に返答
アゼルバイジャン国防省は、ロシア連邦に対して、国際的に認められたアゼルバイジャン領からのアルメニア軍の撤退の保障と、「ナゴルノ=カラバフ」という表現の今後の不使用を要求している。
26日、アゼルバイジャン国防省が声明を発出した。
アゼルバイジャン国防省は、ロシアによる、アゼルバイジャンがあたかもいわゆる「ナゴルノ=カラバフ」に関する合意に違反しているとする非難は、事実に反すると主張している。
アゼルバイジャンの声明には、「ロシア連邦国防省のその声明は、二国間関係の性格と2022年2月22日に二国間で署名された同盟的連携に関する宣言に反するものである」と書かれている。
その上でアゼルバイジャン国防省は、ロシア国防省に対して、3者間の同盟連携宣言における「残ったアルメニア軍と違法なアルメニア武装集団の国際社会によってアゼルバイジャン領として認められた領土からの完全撤退を保障」するよう要請した。
さらに、同省は、同国主権領土内におけるアゼルバイジャン軍の移動を「歪んだ形で」紹介することを止め、さらに「ナゴルノ=カラバフ」という表現を使用せず、アゼルバイジャン領の正しい地名を用いるよう要求している。同省は、同国には「ナゴルノ=カラバフ」という名前の行政区画はないとし、ロシアが言及する村の名前はフルフではなく、ファルフだと指摘している。