「ロシア軍がウクライナ領に駐留している限り、ロシアとの和平合意は一切あり得ない」=宇側協議参加者

ウクライナ・ロシア和平協議にウクライナ代表団の一員として参加しているアラハミヤ最高会議(国会)与党「人民奉仕者党」会派長は、ロシア軍が、2月23日後に占拠したウクライナ領土に駐留し続ける限りは、いかなる和平合意も、いかなる国民投票もあり得ないと発言した。

アラハミヤ氏がRBCウクライナ通信へのインタビュー時に発言した

記者が、ロシア軍が2月23日後に占拠した領土に残っている限りは、いかなる合意も国民投票もあり得ないということか、と尋ねると、アラハミヤ氏は、「ええ、その通りだ」と返答した。

アラハミヤ氏は、ロシア代表団は最初の会合の際に、ウィーン条約の枠内で行動していくことを認めたと伝えたとし、ウィーン条約には圧力の下で署名された合意は無効とみなされると明確に書かれていることを喚起した。同氏は、「彼らがすでにウィーン条約の規範を遵守していると公式に発言した。国際保証国はそれがなければテーブルには絶対につかない。それは私たちにとっての防止装置なのだ。私たちが何らかの合意への署名をしようとする、あるいは合意について真剣に協議するという時は、彼らは完全に退かなければならない(編集注:合意の段階で武力圧力をかけてはならない)。そこでようやく署名、批准のために席につくのだ」と発言した。

同氏はまた、ウィーン条約の規範は国際的な防止装置であり、その文書を実務的に署名することを確保するための必要条件なのだと強調した。

これに先立ち、29日、トルコのイスタンブルにて、ウクライナとロシアの和平協議が開催された。ウクライナは、同国の安全を保証する国際合意へ国連安保理常任理事国などの国々が署名し、合意が各国国会で批准されることや、15年間のクリミア問題の協議実施を提案している。