キーウ・チェルニヒウ方面のロシア軍の大規模撤退は観察されていない=ウクライナ国防省

ウクライナ国防省は30日、前日ロシア側がキーウ方面とチェルニヒウ方面のロシア軍の活動を大幅縮小すると発表したが、現在ロシア軍の大規模な撤退は確認されていないと発表した。

モトゥズニャク国防省報道官が記者会見時に、記者からの前日のロシアの発表後、キーウ方面とチェルニヒウ方面のロシア軍の動きについての質問に答える形で発言した

モトゥズニャク報道官は、「私は、部分的にはその情報を認めることができる。確かに、ウクライナ軍参謀本部は、キーウ方面とチェルニヒウ方面からの個別の部隊の一定の部分的な移動を確認している。同時に、それらの地区からのロシア軍の大規模な撤退は、私たちは確認していない。現時点では、個別の部隊の撤退だ。そのため、それについて話すのはまだ早い」と発言しつつ、同時に、敵が撤退させているのは、被害の大きな部隊であり、補充のための撤退だと補足した。

また同氏は、ロシア軍はキーウとチェルニヒウの制圧の試みを諦めたわけではないとも指摘し、「現時点で、私たちの最新の情報では、敵は、それらの都市の制圧、あるいは少なくとも包囲の試みを完全に諦めたわけではない」と発言した。

なお、ウクライナでは、2月24日からロシア軍の侵略が続いている。