著名写真家レヴィン氏、キーウ州で遺体で発見
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3月13日に取材のためにキーウ州へ向かったまま、行方がわからなくなっていた写真家のマクシム・レヴィン氏が1日、同州フタ・メジヒルシカ村で遺体で発見された。
レヴィン氏が10年以上勤めたLB通信が報じた。
発表には、「4月1日、長期の捜索の後、警察はキーウ州フタ・メジヒルシカにて殺害された写真家兼ドキュメンタリー作家のマクシム・レヴィン氏の遺体を発見した。マクシムは、軍人で元写真家のオレクシー・チェルニショウ氏に従軍し、ロシアの侵略の跡を記録すべく、3月13日にフタ・メジヒルシカへ向かっていた。二人は、車を後にし、モシチュン村方面へ向かった。それ以降、二人との連絡は途絶えた。その後、マクシムが向かったところで、集中的な戦闘が始まっていたことがわかった。オレクシー・チェルニショウ氏の居場所、運命は、現時点では判明していない」と書かれている。
またウクライナの検事総局は、レヴィン氏は、ロシア軍に銃で2発撃たれて死亡したようだと発表した。
マクシム・レヴィン氏は、1981年7月7日、キーウ州生まれ。10年以上LB通信で働いた他、ロイター、BBC、TRTワールド、AP、フロマツィケとも協力してきた。彼の写真の多くは、ロシア・ウクライナ戦争関連のもの。レヴィン氏は、「どんなウクライナの写真家たちも、戦争を止められる写真を撮りたがっている」と述べていた。
レヴィン氏は、2014年8月の、ウクライナ側に多くの死者の出たイロヴァイシク包囲戦から生きて帰ってくることのできた従軍記者でもある。レヴィン氏は、帰還後、2014年8月の出来事を記録するために、「アフター・イロヴァイシク」というプロジェクトを立ち上げている。
ソーシャルメディアでは、レヴィン氏を偲ぶ人々が思い出の写真と言葉を投稿している。