「新たな制裁は準備中だ」 EU幹部、ロシア軍によるキーウ州での戦争犯罪の捜査が必要だと主張

キーウ(キエフ)州がロシア軍から解放されたことにより明らかになっている多くの衝撃的な殺人事例につき、欧州連合(EU)の幹部たちは、ツイッター・アカウントにて、ウクライナにおけるロシアの戦争犯罪の捜査を支援していくと発言している。

ミシェル欧州理事会議長は、「解放されたキーウ州にて、ロシア軍が犯した凶悪な行為の忘れられない映像に衝撃を受けている。EUは、ウクライナとNGOが国際裁判所での追及のために必要な証拠を集める上で支援していく」と書き込んだ

さらにミシェル氏は、「EUのさらなる制裁とサポートは準備中だ。ウクライナに栄光あれ!」と伝えた。

フォンデアライエン欧州委員会委員長は、「ロシアが撤退した地域での言葉にならない恐ろしい出来事の報告にショックを受けている。独立した捜査が緊急に必要だ。戦争犯罪の実行者は責任を負うことになる」と書き込んだ

ボレルEU上級代表は、「私はキーウ州の大半の解放につきウクライナを歓迎する」としつつ、「ロシア軍が犯した凶悪な行為のニュースに衝撃を受けている。EUは、ウクライナが戦争犯罪を記録する支援をする。全ての事例は国際司法裁判所により追及されねばならない。EUは、ウクライナの強力なサポートを継続していく。ウクライナに栄光あれ!」と書き込んだ

メツォラ欧州議会議長は、ブチャなどでのロシア軍の凶悪な行為に衝撃を受けたとしつつ、「これがプーチンの戦争犯罪の冷たい現実だ」とし、「世界は、何が起きているか認識しなければならない。より強い制裁が科されなければならない」と強調した

これに先立ち、ロシア軍から解放されたキーウ州ブチャ市にて、約300人の住民が集団墓地に埋葬されていることがわかった他、路上でも何十人もの住民の遺体が見つかった。何名かの遺体は、手が後ろで縛られていた。

ウクライナのクレーバ外相は3日、キーウ州ブチャにおけるロシア軍による住民の大量殺人が明らかになったことを受け、G7に対して、ロシア発エネルギー禁輸をはじめとする、新たな強力な対露制裁を速やかに発動するよう要求している