ゼレンシキー宇大統領、キーウ州ブチャでのロシア軍人による民間人大量殺人にコメント

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ウクライナのゼレンシキー大統領は、現在のウクライナにおけるロシア軍の蛮行は、2008年の北大西洋条約機構(NATO)首脳会談に防ぐチャンスがあったとの見方を示した。

ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントにコメントした

ゼレンシキー氏は、「ブカレスト、NATO首脳宣言、4月3日。14年前だ(編集注:2008年NATOブカレスト首脳会談のこと)。ロシアを来させないように、防ぐチャンスはあった。キーウ(キエフ)州ブチャ、現在、ロシアは来てしまった」と発言した。

同氏はまた、ロシア国民に対してロシア語で、「ロシア軍人の母親に見せるようアドバイスする。どのような不快な人間を、殺人者を、略奪者を、死刑執行者を、あなたが育てたかを見るがいい」と書き込んだ。

なお、3月29日以降、キーウ州のイルピン、ブチャ、ホストメリをはじめとする各自治体がロシア軍から解放されているが、解放後の自治体にて、ロシア軍による民間人の大量殺人が確認されている。

キーウ州ブチャ市にて、約300人の住民が集団墓地に埋葬されていることがわかった他、路上でも何十人もの住民の遺体が見つかった。何名かの遺体は、手が後ろで縛られていた。

ウクライナのクレーバ外相は3日、キーウ州ブチャにおけるロシア軍による住民の大量殺人が明らかになったことを受け、G7に対して新たに強力な対露制裁を速やかに発動するよう要求している。