ゼレンシキー宇大統領、包囲続くマリウポリ問題解決の可能性に言及
ウクライナのゼレンシキー大統領は4日、ロシア軍による包囲の続くマリウポリ市について、同市問題への回答が数日以内に現れることへの期待を表明した。
ゼレンシキー大統領が解放されたキーウ州訪問時に記者とのやり取りの際に発言した。マリウポリ市議会がテレグラム・チャンネルに動画を掲載した。
ゼレンシキー氏は、「マリウポリは、最も困難な状況の一つだ。全ての現実的なシナリオは、私はあなたに話す権利がない。兵たちのサポートを行っている。彼らは大変な困難にある。私たちはコンタクトを取り合っている。この使命における仲介についてトルコと話をしている。数日以内、あるいはもしかしたら数時間以内に、私たちにあなたの非常に困難な質問への回答が現れると思う。その問題は、誰もどうやっても答えを見つけ出すことができない。残念ながら、それら全てが誰に左右されることなのかは、あなたもご存知だろう」と発言した。
なお、現在、ロシア侵略軍がウクライナ東部マリウポリを包囲し続けており、これにより同市の人道状況が著しく悪化している。ウクライナ側が激しく抵抗する中で、ロシア軍は民間施設を爆撃し、民間人に多くの被害を出しており、また民間人避難のための人道回廊の開設を妨害している。マリウポリ市議会は、3月14日時点で同市の民間人死者数は2357人に上ると発表している。
アレストヴィチ宇大統領府長官顧問は3月18日、現時点でロシア軍による東部マリウポリ市の包囲を解除することは不可能だとし、ウクライナ政権は政治・外交的手段の作業をしていると発言した。