ロシアとの会談はウクライナの安全保証について合意してから=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシアとの会談は、ウクライナの安全を保証する準備のある国との間で合意に至ってから開催されると発言した。

ゼレンシキー大統領がトルコのハベルテュルク局へのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー氏は、「最初の一歩は、その保証者、あるいはその首脳の代表者との会談となる。それから、安全保証の統一した理解。そして、ようやくロシア側との対話だ。また、私たちにとって、それらの国がどんな保証に同意しているのかを知ることが重要だ。彼らは異なる見解を有している。ある国には、あらゆるもの、完全なサポートを行う準備があるし、ある国には、完全なものへの準備はない。そのため、私たちは、その文書、私たちの主権、独立、領土一体性の将来の保証について話す、それらの国との補佐官級共同会談が必要なのである。その後、私たちは、その文書にある全てが私たちの必要に合致しているか、これまで私たちが有していた、機能しなかったブダペスト覚書やその他の文書のようなものではなく、未来への確信を感じられるかどうかを見ることになる。その後で、ロシアとの会談となるのだ」と発言した。

また同氏は、今のところそのような将来の保証国候補代表者との会談は行われていないと発言した。同時に、「しかし、その会談は確実に開催される。なぜなら、保証国代表者がそれを認めたからだ。それは、米国、英国、トルコ、ポーランド、ドイツ、フランス、イスラエルが関係する。それは全ての保証国、あるいは、訪問し、安全の保証のリストを協議する準備のある全ての国ではない。そのため、それにはもしかしたら一定の時間がかかるかもしれないが、思うに、とても長い時間ともならないと思う。私たちは、長い時間を待つことはできない。私たちの領土にはロシアとの戦争が進行しているからであり、人が死んでいるからだ。私たちは、近々その会談を開催せねばならず、それからすぐにロシアとの会談となる」と強調した。

加えてゼレンシキー氏は、ウクライナはいくつかの国からのサポートを期待していると述べ、それらの国はウクライナからのサポートも期待していると述べた。

同氏はまた、安全の保証は、法的に責任が定められなければならないと述べ、また他国の領土一体性を侵害する国は、孤立することになることを知っておかねばならないと発言した。

同氏は、「それは真剣な法的文書である。第一に、ある国がその新しい保証文書に違反した場合には、どうなるかにつき詳細に記述される。具体的に、その国がどのような抵抗を受けることになるか、どのように孤立するか、侵攻を受けた国はどのような武器を受け取るか、その国がどのように戦うかについて詳述される。いかなる期間で制裁が発動されるか、他国(侵略国)のビジネスはどうなるか、武器はどうなるか、それら全てが具体的に詳述されるのだ」と発言した。さらに同氏は、それら保証は、保証国議会で承認されなければならないと補足した。

ゼレンシキー氏は、「その法、あるいはその合意に違反しようと考えてしまうような国は、あらかじめ、何が起こるか知っておかねばならない。その国の人々もまた、侵略国になろうとしている国の住民には何が起こるのか、詳しく知っておかねばならない。他国の領土へ侵攻しようなどという考えが起きないようにすることが非常に重要だ。(中略)そのような国は、もし他人のものを奪いたいなら、他国の人を殺したいなら、世界中から孤立することになる、ということを知っておかねばならない」と発言した。

写真:大統領府