ウクライナ東部駅へのミサイル攻撃 死者52人に増加 各国がロシアを非難

8日にウクライナ東部クラマトルシク市の鉄道駅に対するロシア軍によるミサイル攻撃にて死亡した市民の数は52名に増加した。

キリレンコ・ドネツィク州軍行政府長官が発表した。クラマトルシク市議会テレグラム・チャンネルが伝えた

キリレンコ氏は、「今、ロシアのトーチカUにて少なくとも52名が殺され、109名が負傷したことがもうわかっている。しかし、この数字がまだ伸びていくことを私たちは理解している」と書き込んだ。

米国防省は、同攻撃がロシア側によるものだと認めた。ラジオ・スヴォボーダが報じた。国防省関係者は、「言うまでもなく、私たちは、ロシア側の彼らは(編集注:同ミサイル攻撃についての)責任を負わないという否定には乗っていない。彼らは最初、攻撃の成功について話、その後、被害について報じられ始めてから、それを否定したのだ」と伝えた。

バイデン米大統領は、ツイッター・アカウントにて、「ウクライナの鉄道駅への攻撃は、避難して安全を得ようとしていた人たちに対する、またしてもロシアによる恐ろしい残虐行為だ」と書き込んだ

トラス英外相は、ツイッター・アカウントにて、「ウクライナ東部のクラマトルシク鉄道駅における市民へのロシアのミサイル攻撃に関するおそろしい報告でぞっとしている。民間人を狙うことは戦争犯罪だ。私たちは、ロシアとプーチンに責任を負わせる」と書き込んだ

ルドリアン仏外務省は、「彼らは難民とともに駅を攻撃した。それはつまり、民間人を対象にしたということである。そのため、それは人道に対する罪に該当する」と発言した。BFMTVが報じた

ボレル欧州連合(EU)上級代表は、ツイッター・アカウントにて、「私は、今朝のロシアによるクラマトルシク鉄道駅無差別攻撃を断固として非難する。その結果、数十名が死亡、多くの人々が負傷している。それは、このいわれのない戦争から逃げる人々にとっての逃げ道を塞ぎ、人々の苦しみを生み出すさらなる試みである」と書き込んだ

これに先立ち、8日、ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は、東部ドネツィク州クラマトルシク市の鉄道駅へミサイル攻撃を行った。クラマトルシク市は、ドネツィク州の中心都市であり、同市の鉄道駅は、同地域から電車でウクライナのその他の地域へ向かう場合の拠点となっている。

ウクライナでは、2月24日から、ロシアによる全面的侵略が続いている。