露報道、67万以上のウクライナ国民のロシア領への移送を報道

ロシアの報道機関は、ロシア軍が占領したウクライナ領から67万4000人のウクライナ国民をロシア領へと移送した報じている。

デニーソヴァ宇最高会議(国会)人権問題全権がテレグラム・チャンネルにて伝えた

デニーソヴァ氏は、「侵略国の報道機関は、ロシア連邦軍事当局の情報源を参照しつつ、占領者がロシアへと連れ出した67万4000人の人のことを報告している。その内、13万1000人は児童だ。前日だけでも、ドネツィク・ルハンシク両州の住民1万5000人が連れ出された」と報告した。

同氏はまた、ロシア軍はマリウポリでも住民に対してロシア領へと脱出しなければないけない、ロシアでは住民は「快適かつ温かい条件」で迎えられるなどという情報を拡散しておいると指摘した。

同時に、同氏は、「しかし、実際には、長時間かつ侮辱的な『選別』手続きが人々を待ち受けている。指紋採取、様々な書類作成、尋問だ。選別の対象レベルは高まり続けており、性別問わず、18歳以上の全ての国民が選別対象となっている。親ウクライナ的立場から選別を通過できない人は、行方不明となっている」と伝えた。

加えて同氏は、ロシア領へ移送された人々は露ロストフ州タガンログにて、1万ルーブルを渡され、今後の居住する地域の選択が行われるとし、現在ある情報によれば、居住先として選ばれるのは、トムスク、タンボフ、アストラハンなどの経済が低迷している地域だと指摘した。

同氏はまた、マリウポリ市議会の情報では、同市からはすでに3万1000人が強制的に市外へ移送されたと伝えた。

さらに、同氏は、ルハンシク州でも現在戦闘の続くルビージュネ市から住民がロシアへの強制移送されたことがわかっていると伝えた。

同氏は、これらは全て、占領した領土から住民を強制移住・追放することを禁じる、ジュネーブ第4条約(​​戦時における文民の保護に関する1949年8月12日のジュネーヴ条約)の第49条への著しい違反であると指摘し、関連の国際機関にこれらの戦争犯罪・人権侵害事例を考慮するよう要請していると伝えた。