「情勢安定化は全くない。敵は戦力を増強している」=ウクライナ国防次官
ウクライナのマリャル国防次官は10日、現在のロシアの対ウクライナ侵略戦争につき、情勢の安定化は全くなく、敵は戦力を増強しており、引き続き敵の最終目標は全ウクライナだと指摘した。
マリャル国防次官が国内テレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
マリャル氏は、「人々は毎日何らかのニュースを待っている。しかし、ある種の軍事作戦とは、数日、しばしば数週間かかるものである。そして、現在まるで何らかの安定化でも生じているかのように思えていても、実際にはそんなものはないのだ。現在、敵は戦力を増強しているのであり、平穏も安定化も一切ない。単に、ロシア軍は現時点ではウクライナ東部という自らの最小の計画を遂行しようとしているのである。後に、作戦状況に応じて、彼らは計画を変更するだろう。私たちは、彼らの最終的目標が全ウクライナであることを理解しておかなければならない」と発言した。
なお、ハイダイ・ルハンシク州軍行政府長官は、今後数日でロシア軍はルハンシク・ドネツィク両州に侵攻する可能性があり、ロシアとの和平協議プロセスは、両州の情勢がどのように展開するかに左右されるだろうとの見方を示していた。