ウクライナには重火器含め、軍事支援が必要だ=ベーアボック独外相
ドイツのベーアボック外相は11日、欧州各国は、重火器供給を含め、ウクライナへの軍事支援を強化すべきだと発言した。
ベーアボック独外相が欧州連合(EU)理事会会合前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ベーアボック氏は、毎日ウクライナから入ってくる凄惨な映像からして、ウクライナ政権が身を守るためにさらなる軍事支援が必要なことは明々白々だと述べ、ドイツは欧州パートナー国をはじめ、国際パートナー国と一緒に欧州平和ファシリティの枠組みでその支援を行っていると発言した。
同時に同氏は、「同時にウクライナが、重火器を含め、さらに軍事物資を必要としていることもわかっている。そして、今は拒否する時ではない。今は、想像力とプラグマティズムの時であり、どうやって最も迅速に物資を供与し、軍人を準備するかが問題となっている」と発言した。
その他同氏は、ロシアがウクライナの町や村で行っている戦争犯罪の証拠を保存しなければならないと強調した。同氏は、「この凄惨な戦争は、毎日、新たな残虐行為の報告をもたらしている。マリウポリ、ブチャ、その他多くのかつて平和だった町が恐怖の場所となっている」と発言した。その際同氏は、重要なことは国際刑事裁判所と協議を行うことであるとし、「後日罪人を罰するために、戦争犯罪、人道に対する罪、非人道行為の証言と証拠を維持しなければならない」と強調し、ドイツはすでに、現場捜査の実施と証言保存を可能とするために追加で100万ユーロ拠出したと指摘した。
また同氏は、ドイツ外務省は、ロシアの侵略によってすでに食料品の価格上昇をもたらしており、それは世界中にとって致命的な結果をもたらすだろうと述べ、国連はこの戦争で4700万人以上の人々が飢餓に陥るだろうと予想していると伝えた。
ロシア発エネルギーの禁輸に関する質問に対しては、ベーアボック氏は、EUはロシアの化石燃料の利用を段階的にゼロにしていく、まず石炭、それから石油、その後天然ガスを断念することを決めたが、その実現には共通の計画が必要だと発言した。