ロシア軍がマリウポリで化学兵器を使う可能性がある=偽情報対策センター

ウクライナの国家安全保障国防会議(NSDC)傘下の偽情報対策センターは、ロシア軍は、マリウポリの「アゾフスタリ」製鉄コンビナートで防衛をしているウクライナ軍に対して、化学兵器を使おうとしているようだと指摘した。

11日、偽情報対策センターがテレグラム・チャンネルにて伝えた

センターは、マリウポリのアゾフスタリにいるウクライナ軍に対して敵が化学兵器を使用する可能性については、武装集団「DPR」のバスーリン「司令官」が発言したと伝えた。

センターによれば、バスーリンは「現時点では、その工場の封鎖をどうにかし、あらゆる出入り口を見つけなければならない。基本的にはそれは可能なことだ。その後は、思うに、化学部隊に呼びかけたら、彼らが穴からモグラをいぶり出す手段を見つけるだろう」と発言したという。

同時に、センターは、現在ロシアがウクライナ軍の信頼失墜を目的に、ウクライナ軍が化学兵器を使用するという偽情報キャンペーンを始めていると指摘し、親露テレグラム・チャンネルがロシア側の人物1名の発言を大規模に拡散していると伝えた。

その上でセンターは、ウクライナ軍は、ウクライナの批准した化学兵器禁止条約の条項を完全に履行していると強調した。

なお、米国や英国は、これまでにもロシア軍が化学・生物兵器を使用する可能性があると指摘しており、ウクライナに対してそのような兵器に対する防護用品を支援品に加えていた。