ウクライナはあらゆる戦争展開シナリオへの準備がある=国防省

ウクライナのマリャール国防次官は11日、現在の戦争につき、ウクライナにはあらゆるシナリオへの準備があるが、それらシナリオには脅威があると発言した。

マリャール次官が国内テレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

マリャール氏は、「私たちは、敵を、ロシア軍を過小評価すべきではない。ロシア軍は、何はともあれ数の面で勝っており、大量の軍事機材、兵器を装備している。それは認識しておかなければならない。彼らには、十分なミサイルがあり、すでに1000発以上がもう発射されている。それもまた理解しなければならない。私たちには、いかなるシナリオへの準備もあり、いかなるシナリオも検討する準備があり、それらのシナリオには脅威があるのだ。この戦いは、非常に困難で疲弊させる戦いである」と発言した。

同氏はまた、マリウポリの極めて強力な英雄的な防衛戦は、国家全体の文脈で見る必要があるとし、なぜなら、マリウポリは現在多数のロシア軍部隊を引きつけており、同市は実質的にそれら部隊を足止めさせており、それら部隊は他の方面へ向かえていないのだと指摘した。

加えて同氏は、現在、現地の「人と状況全体を」救うためにあらゆる可能な方策と手段が行使されていると補足した。

これに先立ち、マリウポリの防衛を担っているウクライナ軍海兵隊と国家警護隊アゾフ連隊隊員によるマリウポリ防衛の困難な状況に関する呼びかけが発表されていた。

また、ザルジュニー・ウクライナ軍総司令官は11日、「マリウポリの防衛は続いている。同市を英雄的に維持する防衛勢力部隊との連絡は、しっかり維持されている。防衛作戦遂行というのは公の議論のテーマではないことを強調する」と発言していた。