ウクライナ軍情報機関、ロシアが偽旗作戦を行う可能性を警告
ウクライナ国防省情報総局は、ロシアの特殊機関がロシア領内で反ウクライナ感情を駆り立てることを目的としたテロを行う可能性を指摘した。
12日、情報総局がテレグラム・チャンネルにて伝えた。
ブダーノウ情報総局局長は、「ロシアの特殊機関は、ロシアの自治体の住宅、病院、学校にて爆発・破壊のテロを複数計画している。また、ミサイル攻撃・爆撃を(編集注:ウクライナと隣接する)ビルゴロド市、あるいはクリミアのいずれかの町へ行うこともだ」と発言した。
ブダーノウ氏は、ロシア国内では動員計画がうまくいっておらず、それによりロシア政権は、ロシア社会を感情的に駆り立たせ、反ウクライナ感情で社会を一層団結させるために、「汚いシナリオ」を行わざるを得なくなっている可能性を指摘した。
同氏はまた、「そのためには、彼らは、『ウクライナのナショナリストの蛮行』という感情的な映像を作り出すして、ウクライナ軍や『志願兵大隊』を非難すべく、ロシアの自治体における爆発やミサイル攻撃を計画している」と発言した。
さらに同氏は、最近ロシア政権が反ウクライナ・ヒステリーをより一層駆り立てているとし、露ビルゴロド州やクルスク州にて、塹壕を活発に掘っており、あたかもウクライナの「志願兵部隊」「工作員」が侵攻してくるかのようなパニックを広めていると指摘した。
同氏は、プーチン政権は、チェチェンを壊滅させた根拠となった、ロシア国内の集合住宅に対するテロによって始まったとしつつ、同政権が「同じ手法」で「終わりそうになっている」のは非常に象徴的だと発言した。
これに先立ち、12日、ウクライナのハルキウ州と接する、露ビルゴロド州にて、グラトコフ同州州知事がウクライナ国境から近くの線路が破壊されたと発表していた。