巡洋艦「モスクワ」沈没を受け、ロシアは復讐するだろう=ウクライナ軍
ウクライナ軍は、ロシア海軍黒海艦隊旗艦ミサイル巡洋艦「モスクワ」の撃沈は、ロシアの野心に非常に大きなダメージを与えるものであったとしつつ、同国が復讐する可能性を警告している。
15日、ウクライナ南部警備防衛部隊合同調整報道センター長を務めるナターリヤ・フメニューク・ウクライナ海軍大佐が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
フメニューク氏は、「ウクライナ南部の情勢は緊迫している。巡洋艦『モスクワ』の敗北は、艦艇群へのダメージのみならず、敵の帝国的野心へのダメージでもある。もちろん、私たちは皆、その件で彼らが私たちのことを許さないと思っていることは認識している。私たちのところには、苦情や攻撃が接到しており、特に昨晩ウクライナ南部へはミサイル攻撃が届いている」と発言した。
ウクライナ軍は、巡洋艦攻撃の特別作戦の詳細は発表しないとし、まだ情報の確認が行われているところだと説明された。同時に、同氏は、「艦艇群攻撃の特別作戦が遂行された。確かに、ロシア艦隊の旗艦である巡洋艦『モスクワ』が破損した。非常に象徴的である。着弾により、弾薬の爆発が起こり、サバイバルが始まった。私たちは、他の艦船がどのように支援するかを観察していたのだが、しかし、自然の力すらもウクライナの側にあり、嵐が救援作戦も、船員避難も実行させなかったのだ」と発言した。
フメニューク氏はまた、その後、敵のミサイル攻撃や火砲による砲撃が強まっていると述べ、「私たちは、上陸作戦が行われる可能性を排除していない。私たちは準備ができており、対抗しており、脅威を認識している。敵にとって、それは財政面とイメージ面での大きな損失である。私たちはハイブリッド戦争の中におり、認識への影響もまた意味を持つのだ」と指摘した。
これに先立ち、ウクライナ軍は13日、ロシア海軍のミサイル巡洋艦「モスクワ」に対して、対艦ミサイル「ネプトゥーン」で攻撃、深刻なダメージを加えたと発表していた。
また、ロシア連邦国防省も14日、「モスクワ」の沈没を公表している。