ロシア領からチェルニヒウ州の国境へ向けた砲撃あり=ウクライナ国境警備庁
ウクライナ国境警備庁は15日、ロシア領からウクライナ領北部チェルニヒウ州のウクライナ国境警備隊配備地点へ向けた砲撃が確認されたと伝えた。
15日、国境警備庁がテレグラム・チャンネルにて発表した。
発表には、「今日(15日)8時25分と9時00ふんに、ロシア連邦領から、ウクライナ国境と隣接する地点、セニキウカへ迫撃砲の砲撃が確認された。敵の領土から13発の砲撃が行われた」と書かれている。
国境警備隊隊員と民間人に被害者は出ていないとのこと。
なお、ウクライナ国防省情報総局は12日、ロシアの特殊機関がロシア領内で反ウクライナ感情を駆り立てることを目的としたテロを行う可能性を指摘していた。ブダーノウ情報総局局長は、最近ロシア政権が反ウクライナ・ヒステリーをより一層駆り立てているとし、露ビルゴロド州やクルスク州にて、塹壕を活発に掘っており、あたかもウクライナの「志願兵部隊」「工作員」が侵攻してくるかのようなパニックを広めていると指摘していた。
また、12日、ウクライナのハルキウ州と接する、露ビルゴロド州にて、グラトコフ同州州知事がウクライナ国境から近くの線路が破壊されたと発表していた。
その他、ウクライナの偽情報対策センターは、13日にロシア報道機関が露クルスク州知事の発言として、ウクライナ側から同州コレネヴォ地区のロシア国境警備対への砲撃があったと報じたこと、さらに14日にはロシア連邦保安庁(FSB)がウクライナ側から露ブリャンスク州の国境通過検問地点に砲撃があり、車両2台が損傷したと発表したことを伝えた上で、「敵の特殊機関は、ロシア国内の反ウクライナ・ヒステリー駆り立てを目的としたテロ実施作戦を実現し始めた」との見方を示していた。
写真:国境警備庁