「モスクワ」撃沈への報復の可能性につき、宇国防次官「そもそも戦争はすでに高烈度」

ウクライナのマリャル国防次官は15日、ロシアは報復好きな国であるとし、そのため黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」撃沈によりロシアが復讐を行う可能性はあるが、しかし、ウクライナではそもそも戦争はすでに高烈度局面にある」と発言した。

マリャル次官が国内テレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

マリャル氏は、「ロシア軍は確かに報復好きであり、彼らは実際、作戦の一部を感情的に遂行する。その決定(編集注:報復)が、軍人ではなく、文民、つまりプーチンによって下される可能性は大きい。そのため、時々その行動には軍事的合理性がない。様々な戦場の敗北、キーウ(キエフ)州にて彼らが排除されたこと、彼らがさらに領土の深い地点に進軍できていないことに対する怒り、これらの感情的な怒りは、確かに実践面での何らかの実現をもたらす可能性はある。そして、私たちはすでにそれを何度となく見てきた。他方、何を恐れようか。そもそも戦争はすでに高烈度局面にあるのであり、彼らは東部全域にミサイルを放っているのだ」と発言した。

同氏はまた、同日、ハルキウ市、ヘルソン州、ドネツィク・ルハンシク両州に対してミサイル攻撃が行われ、被害が出ていることを喚起した。

これに先立ち、ウクライナ軍は13日、ロシア海軍のミサイル巡洋艦「モスクワ」に対して、対艦ミサイル「ネプトゥーン」で攻撃、深刻なダメージを加えたと発表していた。

また、ロシア連邦国防省も14日に「モスクワ」の沈没を公表。15日には、米国防省も「モスクワ」がウクライナのミサイル2発で撃沈したことを認めている