ロシア軍、ウクライナ各地でミサイル・火砲による攻撃継続

ウクライナへの全面的侵略を続けるロシア軍は、１７日から１８日にかけて、複数州へのミサイルや火砲による攻撃を行った。

南部ドニプロペトロウシク州のルカシューク州議会議長は、被占領下ヘルソン州からクリヴィー・リフ方面へと砲撃があり、「残念ながら１名が死亡した」と伝えた。

南部ミコライウ州のザマジェイェヴァ州議会議長は、同州では、１７日を通じて、ロシア軍の砲撃により１３名が負傷したと発表した。また、１８日朝の時点で、ロシア軍の攻撃による負傷者３０１名が入院していると伝えた。

南部ザポリッジャ州のアリェフイェウ州軍行政府報道官は、フェイスブック・アカウントにて、同州の政府管理地域の自治体がロシア軍による火砲の砲撃を受けていることを報告した。アリェフイェウ氏は、「１７日朝４時から、領土防衛部隊ザポリッジャ独立旅団の大隊が全ての前線で激しい戦闘を行っている。敵は、スタロマヨルシケ、マカリウカ、ストロジェヴェ、ネスクチュネ、ウレミウカ、ヴォルノヴァシキー地区（ドネツィク州）、プリユトネ、ヴィシュネヴェ、マリニウカ、ポルタウカ、ノヴォダリウカ、ノヴォウクラインシケ、ステポヴェを砲撃した」と伝えた。

同氏は、ロシア軍は戦車、走行兵員輸送車を使っており、また航空機、多連装ロケット・システム「グラート」、１２０ミリ口径火砲、大口径機関銃にて同州複数自治体を攻撃していると報告した。

西部リヴィウ市のサドヴィー市長は、１８日朝、ロシア軍の放ったミサイルが同市に５発着弾（編集注：コジツィキー州軍行政府長官は４発と発表）、内１発が民間施設（自動車タイヤ整備場）、６名が死亡、１１名が負傷（１名児童）、車両約４０台が破損したと発表した。

また、国鉄ウクルザリズニツャ社のカミシン総裁は１８日、テレグラム・チャンネルにて、リヴィウにて、複数のミサイルが鉄道施設近くに着弾したと伝えた。被害者は出ておらず、リヴィウ方面への鉄道の運行は再開されているとのこと。

東部ルハンシク州では、ハイダイ州軍行政府長官が１８日、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍がクレミンナを制圧したと伝えた。ハイダイ氏は、「占領者がクレミンナを制圧した！　戦闘は継続している」と書き込んだ。また、同氏は、クレミンナからの避難はもはや不可能だとしつつ、同州シェヴェロドネツィク、リシチャンシク、ポパースナ、ヒルシケ、ルビージュネからの避難は続いていると伝えた。

なお、ゼレンシキー大統領は１７日、東部ハルキウ市では過去４日間だけでロシア軍の攻撃により１８人が死亡、１０６人が負傷していると報告している。