アゾフ連隊、マリウポリ防衛の様子を公開
マリウポリの防衛に参加している国家警護隊特命分遣隊アゾフ連隊は18日、ロシア軍に対する反撃を行う様子の動画を公開した。
アゾフ連隊がテレグラム・チャンネルにて動画を公開した。
投稿には、「マリウポリ防衛は継続中。敵の戦力優位の中も、アゾフ連隊隊員たちは、反撃を行っている」と書かれている。
同日、アンドリュシチェンコ・マリウポリ市議会顧問は、テレグラム・チャンネルにて、同市でウクライナ側がコントロールしている製鉄コンビナート「アゾフスタリ」へのロシア軍による空爆の様子を写した動画を公開した。
アンドリュシチェンコ氏は、「左岸地区にて、1日中戦闘が続いていた。占領者は、あらゆる兵器を用いてアゾフスタリに対する砲撃と空爆を継続している」と書き込んだ。
同時に同氏は、マリウポリを防衛するウクライナ兵たちは、ロシア軍の投降呼びかけには応じず、投降するつもりはないと伝えた。同氏は、投稿の呼びかけは「罠である」と指摘している。
これに先立ち、18日、現在拘置されている、プーチン露大統領に近いウクライナの政治家、ヴィクトル・メドヴェチューク容疑者は、ゼレンシキー宇大統領とプーチン露大統領に対して、自身とマリウポリで戦闘するウクライナ軍人、と同市市民の交換を提案していた。
なお、現在、ロシア侵略軍がウクライナ東部マリウポリを包囲し続けており、これにより同市の人道状況が著しく悪化している他、同市を防衛するウクライナ軍人の戦況も悪化を続けている。
アレストヴィチ宇大統領府長官顧問は3月18日、現時点でロシア軍による東部マリウポリ市の包囲を解除することは不可能だとし、ウクライナ政権は政治・外交的手段の作業をしていると発言した。
さらに、アレストヴィチ氏は4月13日、マリウポリ防衛戦に参加しているウクライナ軍第36独立海兵旅団が同市内の別の地区で戦闘をしていた国家警護隊特命分遣隊アゾフ連隊と合流したと伝えていた。ゼレンシキー大統領は16日、ロシアがマリウポリを防衛しているウクライナ軍人に投降することを提案しており、命の保証を約束しているが、実際には、2014年のイロヴァイシクの時のように、ウクライナ軍人を銃殺したがっている可能性は排除できないと発言している。