ゼレンシキー宇大統領、マリウポリ防衛に参加する軍人等に叙勲

ウクライナのゼレンシキー大統領は19日、東部マリウポリの防衛に参加する229名の第36独立海兵旅団の軍人を含む、286人のウクライナ軍軍人への叙勲を発表した。

ゼレンシキー宇大統領が動画メッセージで報告した

ゼレンシキー氏は、「この呼びかけの録画の前に、私は、いつものように私たちの防衛者への叙勲の大統領令に署名を行った。286名のウクライナ軍軍人に国家勲章が授与される。その内、229名は、マリウポリをその他の部隊とともに英雄的に防衛している第36独立海兵旅団の軍人だ」と発言した。

さらに同氏は、第36独立海兵旅団、国家警護隊のアゾフ連隊と第12旅団、国境警備隊、「右派セクター」の志願兵、第555軍事病院、警察官、領土防衛部隊隊員に対して、マリウポリの防衛につき「最大限の謝辞」を表明した。

なお、現在、ロシア侵略軍がウクライナ東部マリウポリを包囲し続けており、これにより同市の人道状況が著しく悪化している他、同市を防衛するウクライナ軍人の戦況も悪化を続けている。

アレストヴィチ宇大統領府長官顧問は3月18日、現時点でロシア軍による東部マリウポリ市の包囲を解除することは不可能だとし、ウクライナ政権は政治・外交的手段の作業をしていると発言した。

ゼレンシキー大統領は16日、ロシアがマリウポリを防衛しているウクライナ軍人に投降することを提案しており、命の保証を約束しているが、実際には、2014年のイロヴァイシクの時のように、ウクライナ軍人を銃殺したがっている可能性は排除できないと発言している。

18日、ロシアからの攻撃を受けるウクライナ東部マリウポリにて、防衛戦に参加するウクライナの部隊の隊長は、世界の国々に対して、民間人と負傷者の避難のための人道回廊の設置に向けた支援を要請していた。

写真:大統領府